海外への輸送コストを抑えたい
産業の空洞化が懸念され10年以上が経過
一部の業界では製造業の国内回帰がされていますが、グローバル化の流れに伴い、日本国内からの輸出は右肩上がりに増えております。
製品を輸出する時に一番ネックとなってくるのは、長い距離を運ぶ物流費です。
海上コンテナで運ぶ方法が一般的ですが、輸送効率を上げることにより、いかに運賃ウエイトを低くするかは、業界問わず長年の経営課題となっております。
輸送効率を上げることが出来れば、海上輸送コストを抑えることができ、ランニングコストを抑え、年間を通じると大きな効果を得られることが可能です。
ポイント
- 体積だけじゃない、意外な盲点となっている軽量化による物流効率改善
- 三甲独自の技術を活用し、返送コストを1/2に削減
- 外装レスの荷姿で物量効率アップ・資材削減
体積だけじゃない、意外な盲点となっている軽量化による物流効率改善
三甲からの提案① プラモジュール
自動車業界を始めとして、鉄製パレットボックスに製品を入れて輸出しているケースが多々あります。
10モジュールと呼ばれる1140×1180サイズのパレットでは海上フィートコンテナの横2列×奥行き10列積載して輸出をしています。
三甲のプラモジュールは海上フィートコンテナ(40ft)の中に横2列×奥行き10列×高さ3段=60箱収納が可能です。
内容物が金属製の重量物ですと、1パレットあたりの重量が1tとなるケースも多々有ります。海上フィートコンテナやトラックの重量制限を超えてしまうと、コンテナ内は満載になっていない状態で輸送せざるを得ません。
三甲のプラモジュールであれば、軽量化による物流効率改善が可能になります。
例えば
鉄製パレットボックス:80Kg
プラモジュール :約40Kg
のケースの場合資材だけで1パレット辺り約40Kgの軽量化が可能です。
40ftコンテナの中にプラモジュールは60パレット積載可能ですので約40Kg×60パレット=約2,400Kg
もの軽量化が実現できます。
重量制限で本来の荷物が運べないケースにおいては資材で軽量化ができた約2,400Kg分の内容物が運べるにようになり、大幅な物流効率改善が可能となります。
三甲独自の技術を活用し、返送コストを1/2に削減
三甲からの提案② TLパレットSN4-1111
海外へ輸出する際、ワンウェイパレットで輸出するケースが多いですが、輸出先でパレットを回収することが出来れば、リターナブルパレットでの運用も可能となります。
リターナブルパレットの場合、回収して返送するコストがキーポイントとなってきます。そこで従来、返送時や未使用時にネスティング可能なSNパレットシリーズが活躍しておりました。
三甲の新製品、TLパレットSN4-1111であれば、従来品と比較し返却効率は2倍となり、返却コストも1/2に削減する事が可能です。
40ftコンテナでの返却を想定した場合に
通常パレット: 380枚(パレットサイズ:1100×1100×120mm想定)
SN4-1111 :1,040枚
TLパレットSN4-1111:2,080枚
とTLパレットSN4-1111が最も多く返却する事が可能であり、返却コストを削減することが可能です。
大幅な返却効率アップが可能となったのは三甲の最新成形技術「タフライトG」テクノロジーにより、成形品の機械的特性を大幅に向上できたためです。
タフライトGテクノロジーにより、従来同等品よりデッキ面の厚さを1/2にしても剛性をキープする事が可能となりました。
従来もパレットの剛性を向上させるために、プラスチック原料にガラス繊維やタルクを添加する技術はございました。
しかしながら、ガラス繊維やタルクを入れることで剛性は上がり強くなるのですが、プラスチックの中に砂を混ぜるイメージと同じで耐衝撃性が低下します。
三甲のタフライトGは、ガラス繊維が長いまま絡み合うことが可能な技術のため、さらに剛性は上がり、耐衝撃性もアップすることが可能なのです。
外装レスの荷姿で、物流効率アップ・資材削減
三甲からの提案③ 外装レス
海外物流の新スタンダードとして注目を集めているのが、外装レス物流です。
自動車部品など重量物を海外へ輸出する際、荒波や海上フィートコンテナの積み下ろし時の衝撃に耐えられるよう、外装は鉄製パレットボックスを使用し、中に段ボールやプラスチックコンテナーを入れて運搬する荷姿が一般的でした。
三甲が推薦する外装レス物流は、外装に使用している鉄製パレットボックスを使用せずに、オリコンだけで圧縮荷重、衝撃に耐えられるよう設計されています。
これにより、鉄製パレットボックスを使用しないことで、内容物の輸送が出来る体積を増やし、物流効率のアップに寄与しています。
大小、様々な部品に対応できるよう、サイズ・バリエーションも充実させており、適切な荷姿をご提案します。
本記事でご紹介した製品
三甲ではこの他にも物流コスト削減のご提案が多数御座います。
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