サンバルク(IBCコンテナ)

サンコーのベタ目コンテナ「サンバルク(IBCコンテナ)」の特長をご紹介します。
ドイツ・マウザー社との技術提携により、液体輸送の新しい形態=IBCをいち早く自社生産。サンバルク#1000を完成させました。サンバルク#1000によってドラム缶4本分のスペースで5本分の液体危険物の輸送が可能になりました。
サンバルクは大きく4つのパーツから構成され、特にパレットは三甲のプラスチックパレットで培われたノウハウにより優れた特長を多数有しています。
シリーズの特長
#1000の主な特長
トップフレーム
段積みの際、パレット下面との嵌合用凸部を設置した事で、安定した段積みが可能です。

内部が一定以上の圧力になると自動的に減圧される圧力調整装置が付属しています。

容器本体
容器本体は排出口まで一体で形成されており、液漏れの心配がありません。
また容器内底面には排出バルブに向かって傾斜面が設けてありますので、排出の際の液残りがありません。

鋼線材を使用したダブルワイヤー構造で、外部からの衝撃からタンク本体を保護します。ステンレス製もご用意しております。

クリンチプレート
前面の大型プレート(亜鉛メッキ鋼板)は内容物表示など、様々なマーキングに利用できます。ケージと合わせてステンレス製もご用意しております。
マーキング範囲:タテ380×ヨコ300mm以内

補強パッドにより容器本体の底部コーナーを衝撃から保護します。

#1000TC/450の主な特長
天面
トップフレームが無く、シンプルな形状です。特殊構造により安定した段積みが可能です。

#1000TC→#1000同様のキャップを使用。
#1000TC-450→大口径φ450の開口部を専用キャップでフタをし、金属製バンドで固定します。

エアー抜き孔
内容物排出時(排出バルブ開放時)、抜き孔のキャップを緩めることで開口部を開くことなく負圧防止が可能で、排出が楽に行えます。

チューブ(パイプ)を曲げて加工された外装になっており、独自の断面形状により剛性に優れています。

その他
容器本体、排出バルブ、コーナーパーツ、パレットは#1000と同様の構造です。
パレットの特長(#1000、#1000TC-450共通)
平滑な表面
専用パレットは平滑な表面で洗浄性に優れており、排液や雨水が溜まりにくい傾斜付きの形状になっています。
4方差しパレットの為、限られた場所での作業性に優れています。

パレット裏面にハンドリフトのキャスター逃げ孔を設置し、ハンドリフトの使用を可能としました。

フォーク用滑り止め設置
フォーク爪差込口内部にもグロメット(滑り止め)を設置し、ブレーキ時の滑りを防止します。

可能段積み数

段積み高さ
サンバルクの種類により段積み高さが異なります。


輸送効率抜群
10tonトラックや40ftコンテナへの積載効率が抜群です。
※#1000、#1000TC/450共通

省スペース
内溶液を効率よく充填できますのでドラム4本分のスペースで5本分の容量を輸送・保管できます。

充填物(下記の用途に使用できます)
食品用溶液
使用材料(ポリエチレン、ポリプロピレン)は全てポリオレフィン衛生協議会の自主規制基準(ポリオレフィン等合成樹脂製食品容器包装等に関する自主規制基準)に合致したものを使用しており、安心してご使用頂けます。
醤油、ソース、液体調味料、食酢、みりん、食品添加物など
工業危険物薬液
IMDGコードの2等級、3等級に属する薬液に対応可能。
化学品、石油化学品、レジン(樹脂)、各種溶剤、ペイント及びワニス、インキ、漆、接着剤、表面処理剤、界面活性剤、薬品、化粧品、香料、芳香剤など
危険物容器検査試験基準
液体危険物の輸送においてはUN(United Nations:国連)認定が必要な場合があり、サンバルク#1000は様々な性能試験をパスし、UN認定された商品です。
サンコーではそれら様々な試験を三つの工場において行える設備を持っており安定した品質管理を行っております。
サンバルク#1000/TCパッキンの耐薬品性一覧
濃度 | フッ素ゴム | EPDM | |
---|---|---|---|
% | 20℃ | 20℃ | |
硫酸 | 10 | ◎ | ◎ |
30 | ◎ | ◎ | |
50 | ◎ | ◎ | |
90 | ◎ | ○ | |
100 | × | × | |
硝酸 | 10 | ◎ | ◎ |
30 | ◎ | ○ | |
50 | ◎ | × | |
70 | △ | × | |
98 | △ | × | |
塩酸 | 38 | ○ | △ |
燐酸 | 85 | ◎ | ◎ |
酢酸 | 10 | ○ | ◎ |
20 | ○ | ◎ | |
50 | △ | ○ | |
80 | × | △ | |
カセイソーダ | 10 | △ | ◎ |
50 | × | ◎ | |
アセトン | 100 | × | ○ |
アンモニア水 | 10 | ○ | ◎ |
40 | ○ | ◎ | |
エチルアルコール | 100 | ◎ | ◎ |
塩化ナトリウム | Satu. | ◎ | ◎ |
オリーブオイル | ◎ | ○ | |
過酸化水素 | 20 | ◎ | ◎ |
35 | ◎ | ○ | |
50 | △ | × | |
過マンガン酸カリウム | 10 | ◎ | ◎ |
25 | ◎ | ◎ | |
グリセリン | ◎ | ◎ | |
ケロシン(灯油) | ◎ | × | |
次亜塩素酸ソーダ | 13 | ◎ | ○ |
潤滑油 | ◎ | × | |
トリクロロエチレン(トリクレン) | ◎ | × | |
燃料油(重油) | ○ | × | |
フェノール | 100 | ◎ | ◎ |
ブチルアルコール | 100 | ◎ | ○ |
メチルアルコール | 100 | ○ | ◎ |
綿実油 | ◎ | △ | |
ラッカー | × | × |
◎=全くあるいはほとんど影響なし
○=条件により十分使用可能
△=要注意
×=使用不可
※上記薬品に対する評価では参考値であり、保障値ではありません。実際のご使用にあたっては、事前テストで確認をした後ご使用下さい。
ご使用上の注意
- 1.排出の際の注意
排出の際、必ず充填口蓋を緩めるか、あるいは外して空気が出入りできるようにしてください。空気の出入りができないと減圧により、内容器が凹み、破損する恐れがあります。
- 2.ご使用前の増し締め
サンバルクの下記の箇所は締め付けトルクの減衰の可能性があるため、ご使用前に増し締めしてご使用いただくことを推奨します。①充填口蓋②スクリューオンナット(排出バルブの取付け部)
- 3.排出バルブのレバーに過度な力を加えないでください
長期貯蔵時や内溶液によっては、レバー操作が固くなることがありますが、異常に大きな力を掛けないで下さい。※押し過ぎや異常な力が掛かると、排出バルブが破損する恐れがあります。